札幌市西区平和にある歯科・歯医者 平和歯科クリニック
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2018.08.06
むし歯の成り立ち

みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。

 

 

本日のテーマは、基本に立ち返りまして、『むし歯の成り立ち』についてです。

 

 

 

さて、むし歯はいったいどうしてできるのでしょうか?

 

 

甘いものを食べるとできる?

歯磨きをしないとできる?

 

 

どれも間違いではありませんが、正解でもありません!

 

 

むし歯は、以下の条件が重なることによってできてしまいます。

 

 

 

< むし歯をつくる4条件 >

 

1.むし歯になりやすい歯や体質

2.歯垢をつくりやすい糖分の摂取

3.むし歯の菌の数

4.時間の経過

 

 

 

「たくさん歯磨きをしているのに、すぐ新たなむし歯ができてしまうのは、生まれつき歯が弱いから?」

 

こういったご質問を受けることがあります。

 

 

結論から言いますと、生まれつき歯が弱い、ということは基本的にはありません。

 

 

 

では、むし歯になりやすい、のはなぜでしょうか?

 

 

1.に関して、たとえば、歯垢や歯石、むし歯のなりかけ、合っていないつめもの・かぶせものなどによって、

歯の表面が粗造(ざらざら)になってるなど、歯自体に問題があるから。

 

 

2.に関して、たとえば、糖分を多く含むものや歯に停滞しやすいものを頻繁にとる習慣があるから。

 

 

3.に関して、たとえば、幼少期にむし歯菌を多く持っている人との接触が多く、

元々お口の中にいる常在菌の中に、むし歯菌の割合が多いから。

 

 

4.に関して、たとえば、アメやキャラメルなど、お口の中に長時間残るものを食べ続けたり、食べてから清掃までの時間があいているから。

 

 

 

などが、原因として考えられます。

 

 

 

では、むし歯にならないためにはどうしたらよいのか?

 

 

 

1.の対策としては、

 

表面にざらざらを残さない、歯磨きもここに関わってきます。

 

むし歯菌が付着しやすい環境にしないために、

つるつるに磨いていきましょう!

 

また、フッ素は歯の表面に浸透し、歯の質を強くする効果があるため、

フッ素含有の歯磨剤を使用することで、むし歯予防になります。

 

 

既に治療している歯があって、

つめものやかぶせものが合わなくなり、段差になっている場合は、

ぴったり合ったものに替えましょう!

 

放置するとすき間からむし歯になりやすくなってしまいます。

 

 

ちなみに、むし歯になりやすい歯や「体質」との記載がありますが、

 

局所的な体質のことを言えば、主に「唾液」が強く関わってきます。

 

 

唾液には、歯を守る性質があります。

 

単純に言えば、唾液が多い人ほどむし歯にはなりにくいのです。

 

 

唾液は大きく2種類に分けられます。

 

何もしなくてもじわじわと出てくる安静時唾液と、

食べ物を食べたり、周囲の組織を動かすことによって出てくる刺激時唾液です。

 

 

安静時唾液については、出そうと思っても出てくるものではありませんが、

刺激時唾液に関してはコントロールが可能です。

 

一番簡単な方法は、「よく噛むこと」です。

 

 

たとえよく噛んだとしても、

むし歯の原因になる糖分を多く含むものを

だらだらと食べ続けてしまえば意味はありません。

 

 

むし歯の原因とならないガムをよく噛むことが、むし歯予防には効果的です。

 

 

よく、「キシリトールはむし歯を予防する」と宣伝されていますが、

 

実はキシリトール自体には、むし歯菌を抑制する効果はさほど期待できません。

 

効果がなくはない、という程度です。

 

 

しかし、キシリトールはむし歯菌が分解できないため、

 

むし歯の原因となることはありません。

 

キシリトールガムを噛むことでむし歯予防になる、というポイントはここにあります。

 

つまり、

『むし歯の原因にならず、かつ、歯を守る唾液をたくさん出すことができる』

ということです。

 

 

 

 

 

2.の対策は、4.にも強く関わってきます。

 

「歯垢をつくりやすい糖分」とありますが、

分かりやすいものは、甘いお菓子などですね。

 

そもそも糖分を多く含む食べ物は、むし歯の原因となりやすいです。

 

むし歯予防という観点だけで言えば、

まったく食べないのが理想的ではありますが、

現実的ではありませんね。

 

私も甘いものは大好きです。

 

 

そこで重要なのが、4.の「時間の経過」です。

 

いくら甘いものでも、

食べてすぐむし歯菌によって歯に穴があくわけではありません。

 

問題なのは、

『お口の中にむし歯菌が分解できるものがとどまり続けること』

なのです。

 

アメやキャラメルなど、長いことお口の中にとどまり続けるものは、

できれば控えた方がよいでしょう。

 

 

しかし、裏を返せば、短時間で済ませるのであれば、

なんでも食べてよいのです!

 

 

 

この話には、食後から歯磨きまでの時間も関わってきます。

 

唾液による歯の再石灰化の考え方から、食後すぐは歯磨きしない方がよい、

というデータもありますので、理想は食後30分で歯磨き、ですが、

それ以上経ってしまうと歯が溶け始めてしまいます。

 

時間が空きすぎるぐらいであれば、さっさと歯磨きして

すっきりしてしまった方が安心です。

 

 

特に、夜寝ている間は唾液が少なくなりますので、

何か食べてからそのまま寝てしまうのは非常に危険です!

 

夜寝る前に歯を磨きましょう、という理由はここにあります。

 

 

 

ちなみに、むし歯の原因になる食べ物は、

実は甘いものだけではありません。

 

「甘いものあまり食べないのに、どうしてむし歯になるのだろう?」

と不思議に思われたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

むし歯菌は「糖」を分解して歯を溶かす酸を出します。

 

糖は、炭水化物が唾液中のアミラーゼで分解されることでもできます。

 

つまり、ほとんどの食べ物が大なり小なりむし歯の原因になり得る、と思っていただいていいでしょう。

 

 

特に、ポテトチップスなどのスナック菓子は、

お口の中で分解されやすいため、

 

甘いものじゃないから大丈夫だろう!

 

と、油断していると、いつの間にかむし歯を作ってしまっていた…

なんてこともありますので、注意しましょう

 

 

 

3.のむし歯菌については、

自身でコントロールすることはできませんが、

「赤ちゃんに食べ物を口移ししたり、スプーンなどを共有するとむし歯菌がうつる」

と言った話を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

その他、お子さんとむし歯の関係については、

日本小児歯科学会のホームページに色々記載がありますので、

よければご参考ください。

 

日本小児歯科学会 母乳とむし歯 現在の考え方

http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_03.html

 

 

 

 

 

本日の内容に関しては、

今後他のテーマ内でも細かいところについては触れていきたいと思います。

 

 

敵とたたかうためには、まず敵を知ることから。

まさに、「彼を知り、己を知れば百戦殆うからず」ですね!

 

 

 

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