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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
さて、さっそくですが、今回のお話のタイトルは『歯を抜けたまま放置すると…?』です。
歯を抜く、もしくは抜けてしまうということ自体恐ろしいことですが、抜けた歯をそのまま放置するとさらに恐ろしいことが起こってしまいます…。
下の図は、歯がすべてそろっており、咬み合わせが安定している状態です。
お口の断面図なので、少し気持ち悪いかもしれませんね。
しっかり歯が生えそろっていて、軟らかいものから硬いものまで何不自由なくお食事をとられていると、歯はまったく動いていないように感じるかもしれません。
しかし、実は、歯は顎の骨にがっちりと固定されているわけではありません!
もちろんプラプラ動き回っているわけではありませんが、まったく動いていないわけではないのです。
先日歯の本数のお話しもありましたが、上下28本(親知らずを含めると32本)が、1本1本微妙に動きながら、全体としては規則正しく並び、弓状の歯列(歯並びのアーチ)を作って、お互いが支え合いながら安定を保っています。
この1本1本が動く性質を利用したのが、矯正治療というわけです。
さて、歯を1本失うとどうなるでしょうか。
先ほど、お互いが支え合いながら安定を保つ、というお話をしましたが、1本でも歯を失うとその安定が壊れ始めてしまいます。
両隣の歯は抜けた歯の方へ傾き、咬み合う相手の歯(図でいうと上の歯ですね)は支えを失って、上の歯は下へ、下の歯は上に伸びていってしまいます。
歯を失った状態を放置し続けると……
両隣の歯、咬み合う相手の歯が動き始めると、その動きに伴ってすき間ができてしまいます。
そうすると、さらに隣の歯から隣の隣の歯まで影響を受けて、どんどん動き出し、咬み合わせのバランスが全体的に崩れていきます。
通常起きている間にお食事などで咬み合う際にかかる力は、だいたい体重と同じ程度(30~60kg)と言われていて、毎日毎日、何十回何百回と咬み合わせて力をかけています。
さらにさらに、夜間寝ている間に食いしばり・歯ぎしりがある方は、通常咬む力の3~5倍(男性なら300kg!)の力を、2分から長い方で2時間ほどもかけているともいわれています。
すき間がある状態で、300kgもの力を2時間もかけ続けて、動かないはずがないのです。
咬み合わせのバランスが崩れると、それを修正するように歯や口を動かすので、顎や周囲の筋肉に無理な負担をかけるようになってしまいます。
その結果、顎関節症や姿勢のゆがみから全身の体調不良を訴える例もあります。
また、歯並びが悪くなっているので歯磨きなどのメンテナンスが難しくなり、口の中はむし歯や歯周病が発症しやすい環境となってしまいます……
……今回は恐ろしい話ばかりになってしまいましたが、それだけ、歯がない状態を放置し続けることは避けていただきたいと思います!
「歯が抜けてしまった」「歯が動いている」などありましたら、可能な限り早めの受診をおすすめします。
もちろん、「抜けたのをそのままにしているんだけど……」という方も、早いに越したことはありません!
「なんでこんなになるまで放置したんですか!!」などと言うことは一切ありませんのでご安心ください。
それぞれの状態に合わせて、みなさんが現在よりも、より良い状態になるためのサポートをさせていただきます。