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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
歯の豆知識は今回で連載10回目になりますね。
今後ともよろしくお願いいたします。
昨日から、歯科審美学会に参加するため富山県に来ています。
札幌は朝晩と冷え込むことも多くなりましたが、こちらはやはり幾分か暖かいですね。
外を歩くと少し汗ばむくらいです。
しかし、台風の影響で三連休は大荒れ。
果たして無事札幌へ帰ることができるのでしょうか…
などと、弱気なことは言っていられません!
休み明けの診療のためにも、是が非でも帰ります。
学会に関しては、また機会がありましたらお伝えしたいと思います。
さて、本日のテーマは『噛むことと健康』です。
私にとっては、少し懐かしいテーマです。
というのも、私が北海道大学歯学部に入学して1年目のとき、
まさに本日のテーマと同じく、歯学部の先生方による”噛むことと健康”という講義があったのです。
私の周囲では、親しみを持って(?)”カムケン”と略して呼ばれていました。
昔から、「よく噛んで食べなさい」と言いますよね?
今やご存知の方も多いと思いますが、よく噛む、ということは全身の健康にもよい影響があるのです。
調理方法の進歩や食材の選択によって、
現代の食生活はやわらかいメニューが中心です。
食事時間も昔に比べてずいぶん短くなっています。
こうした食生活は、歯や顎の骨の成長を阻害し、歯並びや咬み合わせに問題を抱えた人を増やし、
また、消化を悪くして胃腸に負担をかけています。
近年、この”噛む”ことの効果が、明らかにされてきています。
◆”噛む”ことの効能
・唾液の分泌量の増加
唾液に含まれるペルオキシダーゼには、がんの予防効果があると言われています。
唾液腺ホルモンが骨や筋肉を丈夫にします。
口の中の洗浄・殺菌効果が上がります。
食物の消化を促進します。
・顎の骨の正常な成長
よく噛むことによって、顎の骨が十分に発達し、歯が並ぶスペースができます。
歯並びや咬み合わせがよくなります。
・早食いの防止
ゆっくり噛んで食べると、満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防ぎます。
・情緒の安定
しっかり噛んで食べる行為は、ストレスを解消し、心身を安定させると言われています。
<弥生時代の食事(紀元189年頃)>
今回のお話の中で、同じ”かむ”でも、”噛む”と”咬む”が出てきました。
意識して使い分けている方は少ないかもしれませんが、ニュアンスが若干違いますよね?
”噛む”はモノを”噛む”とき(かじるとき)に使い、
”咬む”は間に何もない状態で、ガチッと”咬み合わせる”ときに使うようです。
これが”咬み合わせ”すなわち”咬合”ですね。
なので、今回のテーマは、お食事をよく”噛む”ことと健康、というわけです。
全身の健康のためにも、お口の健康のためにも、よく噛んで食べましょう!