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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
本日のテーマは『むし歯の進行』についてです。
口の中では、歯の表面からリンやカルシウムが溶けだす「脱灰」と、
溶けだした成分が再び歯に戻る「再石灰化」が起きています。
脱灰が再石灰化を上回ると、歯の表面は溶けて穴があき、「むし歯」になります。
脱灰は、口の中が酸性になると起こります。
どんなときに口の中は酸性になるのでしょうか?
例えば、酸っぱいものなど、そもそも酸性の食べ物を食べたときに
酸性になるのは想像しやすいかと思いますが、
基本的には、“どんな食べ物を食べても酸性になる“と思っていただいてよいです。
なぜでしょうか?
口の中には常に多数の細菌(常在菌)が存在し、
むし歯菌もその中に含まれます。
むし歯菌は、糖を栄養分として酸を産生しますが、
糖は、いわゆる甘いもの(糖質)だけでなく、
炭水化物が唾液中に含まれるアミラーゼによって分解されることでも産生されます。
むしろこちらがメインですね。
つまり、炭水化物が含まれているものはすべて、
むし歯菌が酸を産生するための栄養源となるのです。
炭水化物は何に含まれているのでしょうか?
みなさんご存知の通り、お食事のほとんどに含まれています。
これが、“どんな食べ物を食べても酸性になる”の理由です。
ちなみに、キシリトールガムなどがむし歯予防になる、というのは、
キシリトールなどの合成甘味料はむし歯菌が栄養源とできないためです。
むし歯予防のお話はまた別の機会に詳しくお話ししますね。
以下に、むし歯が進行するとどのような経過を辿るかご説明します。
◆ CO
表面が白く濁ったり、溝が茶色になったりしています。
表面がごく浅く溶けた状態です。まだ穴にはなっていません。
再石灰化を促しながら、経過を観察します。
◆ C1
自覚症状(しみたりなど)はありません。
歯の表層のエナメル質が酸によって侵され、小さな穴があきます。
まだ最小限の治療ですみます。
◆ C2
歯の表層から数えて2層目の、象牙質(ぞうげしつ)までむし歯が進行しています。
初めは冷たいものや甘いものがしみ、進行すると熱いものがしみてきます。
エナメル質と象牙質の境目でむし歯が横に広がってしまうため、大きく削らなければなりません。
◆ C3
歯髄(しずい、歯の神経)までむし歯が進行し、歯髄が炎症を起こします。
激しく痛みます。炎症がさらに進行すると、歯髄は腐って死んでしまいます。
根の消毒の治療によって歯を残す努力が必要になります。
◆ C4
むし歯で歯冠(歯ぐきから上に出ている、歯の頭の部分)がなくなります。
歯髄はすでに死んでしまい、痛みはありません。
歯の根の先が感染をおこし、膿がたまります。
治療は難しく、抜歯になってしまうことが多いです。