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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
昨日からセミナーで東京に来ています。
今回のセミナーは接着支台築造に関してです。
(神経をとった歯に直接補強の材料を盛り上げて土台を作る処置)
直接材料を盛り上げて土台を作る処置(直接法)は、
古くから行われていた方法ではありますが、
過去には型どりをして模型上で土台を作って、
後日セメントでくっつける方法(間接法)の方が主流であったように思います。
私も学生自体は直接法よりも、
上記の間接法で土台を作る方法を
メインに教わった記憶があります。
直接法は昨今の補強材料の進歩で、
特にメジャーな手法になってきました。
もちろん両者にもメリットデメリットがそれぞれありますが、
直接法で行うことのできる症例の幅が広がると、
今まで、形成・型どり→装着の2回に分けて行っていた処置が、
形成・土台作りの1回で済みます。
材料や手法の進歩についていくために、
日々勉強です。
さて、余談が長くなりました。
本日のテーマは『歯の神経(歯髄)を保護する治療』です。
先日のテーマにも関係してきますね。
歯の寿命は、神経を保存した方が圧倒的に長持ちします。
しかし、むし歯が神経近くまで進んでしまっている場合は、
神経の保存が難しくなる場合も多くあります。
可及的に神経を保存するためにも、
神経(歯髄)の保護処置が重要になってきます。
たびたび名前が上がっていますが、
歯の神経、と呼ばれているところは正式には「歯髄」と言います。
歯髄には、神経と歯に栄養や酸素を運ぶ血管が通っています。
歯髄はとても敏感な組織で、刺激や細菌感染に弱く、
むし歯やケガなどで傷つくと、
歯髄は死んでしまいます。
そして、歯髄が死んだ歯はもろくなります。
※歯髄が生きている歯も、死んでいる歯も、
歯の質自体は変わらないとする論文もあります。
しかし、歯髄が死んだ歯は生きている歯よりも
修復時に削る量が多くなるため、
歯髄が死ぬと寿命が短くなる、と言ってよいでしょう。
治療する我々も、お口の将来的な健康のために、
可能な限り歯髄を生きた状態で残したいと思っています。
歯髄がダメージを受けた時は、
できるだけその被害を最小限にして、歯髄を保護する治療を行います。
◆歯髄が見えそうなときは…
むし歯が深くまで進行している場合は、
歯髄のぎりぎりまで感染した部分を取り除きます。
削ったために、時には歯髄の一部が見えてしまうこともあります。
そんなときは、歯髄の上に保護する薬剤を置く「覆髄(ふくずい)処置」をして、
刺激や細菌から歯髄を守り、なんとか歯髄を保存します。
◆歯髄の一部にまで感染が進行しているときは…
歯髄はダメージを受けると、生き残った歯髄を守ろうとして
新しい象牙質を作り出す働きがあります。
※前回のテーマですね
むし歯が歯髄まで広がって、一部炎症を起こしているときでも、
この歯髄の働きを活用して、歯髄を救う治療を行うことがあります。
感染部分を取り除いた後、「覆髄処置」をして歯髄を保護しながら、
新しい象牙質ができるまで様子を見ます。
しばらく経過観察が必要なので、
最初は痛みが出る可能性がありますが、
うまくすれば歯髄を生きたまま損なわずに修復することができます。
ここまで手間暇かけても、歯髄は残す価値がある、ということです!
まずは歯髄までむし歯を進行させないように、
日々の予防をしっかり行っていきましょう!