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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
本日のテーマは『歯周病のはじまり』です。
ここ最近のテーマはむし歯に関するシリーズでしたが、
本日から歯周病に関するお話をしていきます。
歯周病は、歯を失う原因のナンバーワンです!
歯周病の原因となるのは、いわゆる歯垢、プラークと呼ばれる、
細菌のかたまりです。
歯の表面には、毎日ねばねばした膜状の物質「歯垢(プラーク)」が付着し、
特に唾液や粘膜の動きによる影響を受けにくい場所(歯と歯の間や歯と歯肉の間など)にたまっていきます。
歯垢1mgには約1憶個の細菌が含まれています。
単なる食べかすと思われがちですが、
歯垢は食べかすとは異なり、細菌を唾液中の成分などでまとめたものです。
粉モノに少量の水分を練り込んでまとめたようなものだと思っていただくとわかりやすいでしょうか。
つまり、歯垢は細菌そのものなのです。
細菌がまとまって、目に見える形になっているのです。
テレビCMなどで、顕微鏡で見た細菌がうごめく様子を見たことがある方も多いと思います。
あれが、まさにみなさんの歯の表面についているのです。
想像すると非常に気持ち悪いですよね。おそろしいです。
しかし、お口の中だけでなく、
我々の身体には無数の細菌が住んでいます。
細菌にも、身体に害を及ぼすものとそうでないものがいますが、
害を及ぼす細菌たちが常に存在しているにもかかわらず、
なぜ悪さをできないか?
それは、我々の身体には、悪さをする細菌に抵抗する免疫が備わっているからです。
歯周病に関して言えば、
細菌の活動が歯肉の抵抗力を上回ると、
歯肉は炎症を起こします。
歯肉の炎症をそのままにして放置していると、
炎症は悪化し、歯肉が腫れ、
歯の周りの骨(歯槽骨)が溶かされ、
「歯周ポケット」ができます。
歯垢はこの中にますますたまり、
周囲の組織に炎症を広げて、
急激に歯周病が進行していきます。
平成26年の調査では、日本における歯周病患者数は331万5千人。
また、日本人の約8割が、歯周病に罹患していると推定されています。
これは、「少しでも歯石がついていれば健全ではない」とみなされるため、
多少大げさな数字ではありますが、
歯周病は「世界でもっとも患者数が多い病気」としてギネスにも登録されているほど、
身近な病気でもあります。
歯周病が進行し、歯槽骨が溶かされ続けると、
歯は動き始め、腫れ痛みを伴い、
噛むことができなくなり、
最終的には抜け落ちてしまいます。
成人が歯を失う原因のナンバーワンが、この歯周病なのです。
次回以降で、この歯周病の治療に関するお話をしていきます。