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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
当ブログは、昨年2017年の7月17日よりスタートしましたので、
今回の更新をもって、おおよそ1周年となりました。
歯科に関する情報について、
基本的なお話から、ちょっと突っ込んだお話まで
みなさんに少しでもご自身のお口、歯について知識を深めていただき、
生活の質を向上していただきたい思いから、
週1回、雨の日も風の日も雪の日も、かかさずお伝えしてきました。
…天候はあまり関係ありませんが、
私からお伝えした情報が、
少しでもみなさんのお役に立てていれば幸いです。
今後とも、どうぞよろしくお願いしたします!
さて、本日のテーマは『歯の脱臼』についてです。
肩などの関節の脱臼はイメージがつきやすいかもしれません
歯の脱臼とは、どんな状態でしょうか?
ケガや事故など、外部からの力によって
歯が顎の骨から完全に抜け落ちてしまったり、
歯が顎の骨の中でグラグラしたりすることがあります。
このような状態のとき、歯を顎の骨(歯槽骨)に固定している、
歯の根の表面にある組織(歯根膜)が断裂しています。
これが”歯の脱臼”と言われる状態で、
歯がすっかり抜け落ちる”完全脱臼”と
歯根膜の一部が切れている”不完全脱臼”に分けられます。
◆ 治療方法
歯根膜が生きていれば、治療によって歯を助けることができる可能性があります。
しかし、歯根膜が死んでしまうと、歯を元の位置に戻してもくっつくことができず、
抜歯になってしまいます。
歯根膜にダメージを与えないようにして、
なるべく早く受診していただく必要があります。
① 軽く動揺するとき
そのまま安静にします
② 激しく動くとき、位置がずれているとき、歯が倒れているとき
歯を元の正しい位置に戻します
約1~2ヵ月間、両隣の歯と連結・固定をして安静にします
③ 歯が抜け落ちてしまったとき
抜けた歯を持ってなるべく早く歯科医院を受診していただきますが、
それまでの間、できるだけ歯根膜を保護していただく必要があります。
・歯の根の部分を触らないようにして、汚れがついている場合は、
軽く洗い流してください
※どれだけきれいな水でも、浸透圧の違いで歯根膜はダメージを受けてしまいます。
洗い流すのは最小限にしてください!!
また、同様の理由で、薬液消毒は絶対にしないでください!!
できれば、牛乳で洗い流してください。
牛乳は人体の組織液に組成が近いため、歯根膜がダメージを受けにくいです。
・元の位置に戻してみます
うまく戻るようであれば、そのまま受診してください。
・元に戻せないときは、歯を飲み込まないように
お口の中の「唇と歯肉の間」もしくは「舌の下」に入れて保存します。
お口の中に入れておけない場合は、牛乳に浸して保存してください。
※歯根膜は乾燥にも弱く、口の外では30分ほどしか生きられません。
できるだけ素早い対応が必要になります。
上記のことを把握していて、
迅速に動けるのが一番ではありますが、
なかなかそうもいかないものと思われます。
困ったら、すぐご連絡いただければ対処方法をお教えできますので、
気兼ねなくご連絡ください。
平和歯科クリニック TEL 011-667-6551