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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
本日のテーマは『イビキの改善』です。
以前のテーマにもなっていた、口呼吸にもかかわりのある話ですが、
イビキや睡眠時無呼吸症候群を原因とする健康被害が報告されています。
周囲の人からイビキを指摘されて耳鼻科を受診する方もいらっしゃいますが、
イビキには口の構造や機能も深くかかわっています。
まずは、かかりつけの歯科医院があれば歯科医師にも相談してみましょう。
● イビキのメカニズム
睡眠中、口呼吸をしていると、舌がのどに落ち込んで気道が狭くなります。
狭くなった気道を空気が通る時に、粘膜が振動してイビキが発生します。
イビキをかいている人は、十分に呼吸ができていないので、
眠りが浅く、睡眠不足に陥ってしまいます。
日中も眠気があり、集中力や記憶力が低下し、
無気力になったり、イライラしたりするようになります。
● 生命までもおびやかす、睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、
・一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上起こる
または、
・睡眠1時間あたりの無呼吸数や低呼吸数が5回以上起こる
という症状です。
睡眠中に呼吸が止まった状態(無呼吸)が断続すると。
血中酸素の不足や強い睡眠不足のストレス状態に陥ります。
● 睡眠時無呼吸症候群による弊害
・日中の眠気や集中力の欠如は、
学力低下や居眠り事故を引き起こします。
・心疾患、脳卒中、高血圧症、糖尿病、腎炎、肥満の発症の原因ともなります。
・睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上起こる場合、
5年後の生存率は84%まで低下する、と報告されています。
< イビキと口輪筋の関係 >
口輪筋(唇のまわりの筋肉)が弱くなると、舌を支える筋肉も弱くなって、
舌の沈下をもたらします。
口輪筋の筋力低下は、肥満や加齢、赤ちゃんの時の授乳の影響などが考えられます。
イビキを指摘されている方は、口輪筋の筋力低下も疑ってみましょう。
口輪筋を含めた筋力トレーニングを行っている歯科医院もありますので、
まずは歯科医師やスタッフに相談してみてください。