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みなさん、こんにちは。平和歯科クリニック歯科医師の似鳥(にとり)です。
本日のテーマは『根面う蝕(しょく)』です。
歯の根の面(根面)にできるむし歯(う蝕)ですね。
歯の根にできるむし歯は、
歯の頭にできるむし歯とは少し様相が異なってきます。
分かりやすい違いのひとつは、
根面う蝕のできる年齢にあります。
つまり、根面う蝕は、歯ぐきが下がることによって、
歯の根の面が露出してくる、中高年以降に多い、ということです。
一生の間にはむし歯にかかりやすい時期が大きく分けて3度ありますが、
中高年世代もそのひとつです。
◆ 中高年に根面う蝕が多い理由は・・・
< 象牙質(ぞうげしつ)、セメント質は酸に弱い >
加齢による影響や、歯周病の進行によって、
中高年層では歯肉がやせて歯の根が露出する傾向にあります。
この歯根部分は歯冠部分のエナメル質より酸に弱く、
それだけむし歯になりやすいのです。
・エナメル質は、pH5.5以下で溶け出します。
・象牙質とセメント質はpH6.2程度で溶けだします。
※pHは数値が低いほど酸性度が高いため、
象牙質とセメント質はエナメル質より先に溶け始めます。
< 唾液の分泌量が減少 >
唾液には、私たちのお口の中をきれいにし、細菌の繁殖を防ぐなど、
むし歯から歯を守ってくれる働きがあります。
ところが、加齢とともに唾液の分泌量は減少し、
お口の環境を良好に守る力が衰えてきます。
また、薬を服用されている場合は、
その副作用で唾液の分泌量が減ってしまうことがよくあります。
水分の摂取不足でも唾液の分泌量は低下します。
水分不足にならないように、
また、唾液の自浄作用を補うためにも、
こまめに水分摂取を行いましょう!
< お手入れが不足 >
仕事で忙しい中高年世代は、家庭でのホームケアや歯科医院での定期的な
メンテナンスなどが不十分になりがちです。
お手入れ不足によってプラークや歯石がたまり、
むし歯になりやすい環境を作ってしまいます。
< 不規則な飲食 >
これは中高年世代の方々に限ったことではありませんが、
口寂しさからアメや清涼飲料水、ジュース類などを頻繁に口にしている場合、
お口の中の酸性度が元に戻らずに、常に歯が溶けだす状態を維持することになるため、
むし歯になる危険度が非常に高くなります。
歯根が大きく露出すると、清掃する面積も増えますし、
歯と歯の間のすき間も大きくなるので、
歯間ブラシの使用が必要になったりと、清掃が難しくなります。
今までむし歯にならなかったから…
と油断せず、定期的なメンテナンスをおすすめします!