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みなさん、こんにちは。
平和歯科クリニック歯科医師の伊藤です。
今年は花粉の量が少なかったようで、花粉症持ちのわたしはとっても快適です(例年に比べると、ですが・・・)
さて、今回はみなさんおなじみの「フッ素」についてのご紹介です。
フッ素って、むし歯予防に効果的!って聞きますが、具体的にどんな効果を持っているかはご存じでしょうか。
知ってるよ!って方も、もう一度復習していただければと思います!
フッ素の効果は大きく分けて3つあります。
①歯質の強化
歯の表面は「ハイドロキシアパタイト」という結晶でできています。化学式で書くと、
Ca10(PO4)6(OH)2
です。これが、フッ素を取り込むことによって「フルオロアパタイト」という結晶に変わります。
Ca10(PO4)6F2
こちらの方が酸に強いのです。むし歯になりにくくなる、ということですね。
②脱灰抑制と再石灰化の促進
フッ素が口の中にあると、歯の成分のリンやカルシウムが溶け出す作用(脱灰)が抑えられ、
歯から溶け出していたリンやカルシウムが歯の表面に戻る作用(再石灰化)が早く進みます。
③むし歯菌の活性を抑制
フッ素はこんな効果もあるんです。歯を強くするだけではないのです!
フッ素は、むし歯菌が酸やネバネバした物質を作り出す力を弱めます。
また、細菌の生育そのものも抑えます。
むし歯菌にとってフッ素はかなりの脅威的な存在になってるのではないでしょうか・・・
実はフッ素は食べ物にも含まれていることはご存じでしょうか?
微量ではありますが、お肉や野菜、果物、色々含まれていますよ。
では次に、フッ素をどのように取り込めばいいのかを具体的にご紹介したいと思います。
・フッ素入り歯磨き粉を使う:国内の90%以上の歯磨き粉にはフッ素が含まれています。
ほとんどの方が実践されているのではないでしょうか。
・フッ素洗口:フッ素水でブクブクうがいを行い、フッ素を取り込みます
※フッ素水は飲むのではありませんが、誤って1回分を飲んでしまったとしても大丈夫です
・フッ素塗布:当院でも定期健診時にお口のクリーニングと一緒に行っています。
歯磨き粉などよりも濃度の高いフッ素を使用しています。
取り扱いはわたしたち歯科関係者が行い、
仮に誤って飲んでしまったとしても適量のフッ素を使用しているので安心してください。
また、以前の歯磨き粉に対する位置づけが現在では変わりつつあります。下に表を載せます。
フッ素入りの歯磨き粉が従来と比べて重要視されていることがわかります。
※見づらくてすみません。見えないよ!って方はURL載せますのでそちらをご覧ください。
「フッ化物配合歯磨剤に関する日本口腔衛生学会の考え方」より引用(2ページ目に載っています)
http://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/file/statement/201803_fluoride.pdf
フッ素に関しては摂取しすぎると「中毒量」というものがあるので
それを心配されている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、正しい使用法では健康面への心配は全くありませんし、
仮に歯磨きや洗口をしようとして誤って飲み込んでしまったとしても
「中毒量」に到達する量へはほど遠いです。ご安心ください!
フッ素を取り込めば「むし歯になりにくく」なるわけですが、「むし歯にならない」ようになるのではありません!
日々のお手入れはしっかり行って、むし歯知らずのお口を目指しましょう!