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みなさん、こんにちは!
平和歯科クリニック歯科医師の伊藤です。
今回は久々の投稿にして、2019年最後の「歯の豆知識」です。
今回から「子どものむし歯」についてお話ししていこうと思います。
まずは、子どものむし歯の特徴についてお話していきます!
子どものむし歯?大人の歯と一緒じゃないの?
どうせはえかわるんだから、ほっといても抜けて終わりでしょ?
そう思っている方・・・違うんです!!!
乳歯は永久歯と比べたいへん弱く、しかも乳幼児の生活はむし歯をつくりやすい条件をそろえています。
そのため周囲の大人が気をつけないと、乳歯はすぐにむし歯になり重症化しやすいのです。
のちほどご紹介しますが、乳歯には永久歯がはえるまでの「大切な役割」があるのです。
まずは乳歯の特徴をご紹介します。
< 乳歯の特徴 >
① 歯の大きさ、厚さが永久歯の約半分!
硬いエナメル質や象牙質(ぞうげしつ)の厚さが永久歯の半分で、永久歯と比べて弱い歯です。
そのため、むし歯を放置していたら神経まで達してしまった・・・なんてこともあります。
そもそもの構造が、永久歯に比べると弱いものなのです。
② むし歯菌が喜ぶ食事の質と回数!
子どもの食べ物は、砂糖が使われた甘いものや粘着性の強いものが多いです。
その上、食事やおやつなどの飲食回数も多いと、口の中がたびたび酸性になります。
「だらだら食べはキケン」というのはこのことからきています(これは大人も子どもも一緒です)
また、アメなどお口の中に長く滞在してしまうおやつもキケンです。
お口の中が酸性になってしまう時間が長くなるからです。
乳幼児のお口は、むし歯の発症しやすい条件が重なってしまうのです。
③ 口の中が不衛生になりやすい!
乳幼児はまだ歯ブラシをうまく使いこなせないので、自分ではなかなかキレイにできません。
そんなお口の中は、むし歯菌が活動しやすい環境になってしまいます。
そのため、仕上げ磨きがとっても重要になってくるのです!
・・・さて、そもそも乳歯の役割ってなんでしょう?
歯の役割は、食事をしたり、会話をしたり・・・様々です。
このようなレントゲン写真を見たことがありませんか?(イラストですみません・・・)
乳歯の役割の中でも特に大事なのは「永久歯が適切な位置に はえるよう誘導する」ことです。
乳歯の歯根は永久歯を抱え込むようにできています。
永久歯交換の時期になると、乳歯の歯根は徐々に吸収していき、やがて抜けます。
これは個人差があったり、なんらかの原因で乳歯の歯根がうまく吸収できないと、
永久歯がおかしなところからはえてきたり、乳歯が抜ける前に永久歯がはえてくることもあります。
そんなときは、わたしたち歯科医師が抜かなければならないこともありますが・・・
基本的には適切な時期にはえかわるようになっています。
しかし、それ以外でむし歯などで交換期よりも早く抜けてしまった(早期喪失した)場合、
それを放置してしまうと・・・
永久歯を導く担い手がいないので、おかしな位置に永久歯が生えてくる可能性があります。
ガタガタの永久歯列になりやすいのです。
※早期に乳歯を失ってしまった場合、抜けたスペースを保護する治療ができる場合もありますので、
そのような時は、まずは歯科医院へ受診してください。
乳歯の大切さやむし歯がいかに怖いか、おわかりいただけましたか?
「いつかはえかわるものだから・・・」と、おろそかにせず
「大人の歯がはえてくるまで大切にしよう」という気持ちで
毎日お手入れしていただけたらと思います。
2019年も「歯の豆知識」にお付き合いいただき、ありがとうございました!
2020年もいろんな豆知識をお話したいと思っています。
それでは、よいお年を~